台湾産 麻豆文旦(まとうぶんたん)
「文旦」は亜熱帯の柑橘系のブンタン類の一種で、台湾での栽培は約300年の歴史があります。
台湾国内では文旦を“台湾柚子”と呼んでおり、その種類も豊富ですが、その中でも麻豆文旦が
最も有名なブランド果実です。
天皇御用達の歴史を持つ台湾産の麻豆文旦
昔、麻豆が生産した文旦は「御用達文旦」と呼ばれ、その果実はすべて日本の天皇に納められたため、
麻豆文旦(マトウブンタン)の名は国内外で知られるようになりました。
樹齢が長ければ長いほど美味しい
「文旦」は樹齢が長ければ長いほど果肉が甘く、種が小さくなると言われ、一般的に文旦を買う時は、
樹齢30年越えの「老欉(ラオーツオン)」とつくものがおすすめです。
なぜなら、樹齢が短いと、
樹の成長のスピードが速く、根や葉が栄養を
吸い取ってしまい、果肉はパサパサで
果汁が少なくなってしまうからです。
樹齢10年ほど経つと、成長が安定し、
果実が確実に栄養分を吸収し、
なめらかで柔らかく
みずみずしい文旦ができると言われています。
緑の真珠「蜜棗(ナツメ)」
棗子を日本語訳するとナツメですが、フルーツとして食される「棗」は学名を「印度棗(インドナツメ)」といい、漢方
で見かけ、スーパーフードとも言われるナツメ(中国棗)とは違う種類の樹からなります。
10 数年前、この「印度棗(インドナツメ)」を品質改良し、「蜜棗」という品種が登場し、この「蜜棗」のおいしさから、
今や台湾の冬のフルーツの代表格として人気があります。
台湾の市場でも買える身近なフルーツですが、実は……厳選された極上品は台湾でも「高級フルーツ」として
贈答品に用いられます!そんな選び抜かれた「蜜棗」を今年は日本で味わってみませんか?
お召し上がり方
● 生のままかじる
ナツメは熟したものをさっと水で洗い、リンゴのように皮ごとかじって食べます。
甘みは強くありませんが、素朴な山の幸が感じられます。
● コンポートにする
シロップ(水に対して砂糖30%~60%とレモン果汁少々 お好みで)で
軽く煮てコンポートにします。蜂蜜を加えると美味しいです。ナツメは香りが
弱いので、シナモンなどあまり香りをプラスし過ぎないほうが良いでしょう。